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ソフトウェアシンセサイザー
WinGrooveはソフトウェアシンセサイザーです。ソフトウェアシンセサイザーとは、
「MIDIファイル」や「MIDIメッセージ」といった形式で与えられる「演奏データ」から、人間の耳で聞く事が出来る「音声データ」を再合成するための「シンセサイザー」
です。
従来この処理は、パソコン外部に接続した外部MIDI音源モジュールや、パソコン内部に増設されたサウンドカードに搭載されているハードウェア(LSI)の内部で行われてきました。 ソフトウェアシンセサイザーの場合、この処理をソフトウェアのみで行いますので、WAVE音声を再生出来るパソコンさえあれば、他にMIDI対応の機器を追加する事なく、そのままMIDI演奏が楽しめるようになります。
「演奏データから、音声データを再合成する」
と述べましたが、この仕事はちょうど、
「一枚の楽譜を見て、その演奏を音として観客に聞かせる」
という事と似た仕事です。
楽譜には、例えば
「ピアノでド・ミ・ソ・を鳴らして、同時にシンバルを一発鳴らせ・・・」
などといった情報が記述されますが、
「どの様な音が出るピアノを準備すれば良いのか・・・グランドピアノか、電気ピアノか、それともオモチャのピアノなのか・・・」
といった選択は、指揮者や演奏者に任される事になります。 もし楽曲や演奏テクニックが完璧であっても、演奏者が持参したピアノやシンバルが酷い安物だったりすると、演奏はぶち壊しになる事でしょう。
次の小さな演奏サンプルをお聞きいただければ、これがどういう事か、すぐにおわかり頂けると思います。
使用音源 |
音源の価格 |
|---|---|
| 1 (パソコンにMIDI音源が組み込まれていない場合は鳴りません) |
既に導入済みなので無料 |
| 2 |
標準装備の機種なら無料 |
| 3 |
町で約1万円で購入 |
| 4 |
最新のWindowsには標準添付 (運が良いと組み込まれるようです) |
| 5 |
シェアウェアで 2千円 |
| 1 はMIDIファイル 2〜5 は 1 のMIDIファイルを各MIDI音源で演奏した結果を録音した33KHz/Mono/ADPCM形式のWAVEファイルで、サイズは約130KB (DL時間は、 28.8Kbpsなら約45秒 / 64Kbpsなら約20秒) |
WinGrooveは、自分自身で数百の楽器音の音声データを持っており、それらを合成しながら演奏を行います。
通常、数百もの楽器の音声データを集めた場合、その容量は数メガバイトから数十メガバイトに達し、とてもパソコンで手軽に扱える量ではなくなってしまいます。 かといって、パソコンで扱い易い様に小さな容量にすればする程、楽器のリアルさや迫力は失われ、貧弱な音になってしまいます。
しかしWinGrooveの持つ音声データは、デジタルサウンドクリエータ「あざらし」の手により様々な加工が施され、楽器の音のリアルさや迫力を失う事なく、約1メガバイトという非常に小さな容量にまで高密度化されています。
(ちなみに、上記の「後から買い足したサウンドカードに内蔵されているWAVEシンセ」は、2メガバイトの楽器音データを専用メモリに内蔵しています)
ソフトウェアシンセサイザーがシステムに発生させる負荷
一般にソフトウェアシンセサイザーは「重たい」と言われてます。 WinGrooveの場合はどうでしょうか?
音声合成処理をソフトウェアのみで行わなければいけない為、専用のハードウェアを追加して処理させた場合に比べると、確かに処理は重たくなってしまいます。
しかし、WinGrooveは少しで軽く動作させるために、いくつもの種類のCPUそれぞれに専用に最適化された処理モジュールを複数内蔵しています。 インストール時や「WGセットアップ」にある「再計測」ボタンを押すと、それら複数の処理モジュールの中から、実行しているパソコンで最も高速に動作可能なモジュールを自動選択します。 この機能により、他のソフトウェアシンセサイザー製品に比べても「軽い」動作を実現しています。
一般的に普及している、代表的なソフトウェアシンセサイザーの負荷を計測してみました。
計測環境:
MB: ASUS-P2L97
CPU: Intel Pentium-II 333MHz
サウンドカード: Creative Sound Blaster AWE64 Gold
OS: Windows95 OSR-2
計測方法:
WindowsのMIDIデバイスの発音テストを行える KenBan.EXE を起動し、ソフトウェアシンセに動作を開始させる。
何も発音していない状態、16音を同時に発音している状態、それぞれの場合にCPUにかかっている負荷をWindowsに添付さている「システムモニター」で計測する。
ソフトウェアシンセの設定:
すべてのソフトウェアシンセは、「44KHz、ステレオ、リバーブ=オン、コーラス=オン」に設定。
また、「ディレイ」「フィルタ」「バリエーション」等、各シンセに固有の機能はすべてオフにする。
結果:
| ソフトウェアシンセの種類 | 無音時の負荷 | 16音発音時の負荷 |
|---|---|---|
| R社製88型ソフトシンセ | 13% | 25% |
| Y社製50型ソフトシンセ | 7% | 17% |
| WinGroove | 5% | 15% |
通常、ポップス系のバンド演奏では、一時的に同時発音数が16音を越える事は良くありますが、16音以上が長時間に渡ってずっと発音し続ける事は比較的まれです。 仮にもし16音同時発音した状態がずっと続いたとしても、WinGrooveならば、残り85%のCPU時間(このパソコンの場合はPentium-II 280MHz相当)が残っていますので、MIDI演奏以外の処理も、さほど重たくならずに済みます。

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